機能紹介

仕事とプライベートで手帳を使い分ける理由がなくなるかもしれないという話

仕事用に1冊、プライベート用に1冊。
こんな風に手帳を使い分けている方は結構多いと思います。
私もずいぶん長い間、手帳を2冊持ち歩いてきました。仕事とプライベートの情報が混ざるのが、心理的にも実務的にも嫌だったからです。

しかし、Dreamscopeの開発を機に、長年貫いてきたこのスタイルを捨てました。
正確に言うと、捨てられるようDreamscopeを作り込みました。
今では仕事もプライベートもDreamscopeで一元管理していますが、すこぶる快適です(自分で言うのもなんですが)。

というわけで、今回は仕事とプライベートを一元管理するメリットと、Dreamscopeでの実践方法について紹介したいと思います。


手帳を2冊持つようになった経緯

そもそも手帳を2冊持ち歩くようになったのは、二つの問題に悩まされたからです。

  1. 心理的要因
    一つ目の問題は、プライベートの予定が書かれた手帳を職場で開く気になれないということでした。恥ずかしい、落ち着かないというだけでなく、仕事に集中している時にプライベートの予定を目にすると、集中力の糸がぷっつり切れてしまうことも多く、モチベーションを低下させるきっかけになっていました(逆にプライベートの時間に意図せず仕事の情報を目にして、憂鬱な気分になることも)。

  2. 実務的要因
    二つ目は実務的に支障をきたすという問題です。仕事とプライベートの情報が混在すると、どうしても見た目がごちゃごちゃします。私の場合、先にあげた心理的要因を和らげようと、プライベートの予定をシールや記号でやりくりしていたがために、女子高生もびっくりなカオスな手帳を作り上げていました。こうなるとスケジューリング作業がやりにくくなるのはもちろん、最悪の場合、大事な予定を見落とす等重大なミスを引き起こしかねません。


当時の私にとって、これらの問題を解決する最善の方法が、手帳を2冊持ち歩くことでした。

 

手帳を使い分けるデメリット

さて、順風満帆にはじまった手帳2冊持ち生活ですが、早くも暗雲が立ち込めます。一冊でやりくりしていた時とはまた違う不満が出てきたのです。

  • 2冊の手帳に気を配るのは意外としんどい
    当たり前の話ですが、気を配る対象が増えればその分気苦労も増えます。面倒です。ついでにお金もかかります。手帳を2冊持つことで楽しかったのはどの手帳を買うか、あれこれ迷っている時だけでした。

  • 手帳の力関係が「仕事>プライベート」になりやすい
    緊急度の観点から仕事が本命、プライベートはおまけになりがちです。手帳を見る回数を比べると圧倒的に仕事>プライベートになっていませんか?(特に仕事が忙しい人)

  • ダブルブッキングなどスケジューリングのミスを引き起こす
    疲れている時ほどやってしまいます。ちなみにダブルブッキングで犠牲になるのは、たいていプライベートの予定です。

  • スキマ時間を有効活用しにくい
    私の場合、スキマ時間に実行したいタスクはプライベート側に寄っていましたが、スキマ時間の多くは仕事中に発生しました(仕事と仕事の合間や移動時間など)。しかし、職場では積極的にプライベートの手帳を開く気になれなかったので、結局時間をムダにしてしまうことが多々ありました。


不満は見ての通りですが、それでも2冊の手帳を使い分けていれば、少なくとも仕事面では滞りなくスケジュールを回すことができたので、5年はこの運用を続けていたと思います。
しかし独立を考えはじめ、プライベートも充実させたいと願うようになってからは、仕事に比重を置きがちなこの運用ではうまくいかないことが増えてきました。
こうして、新しい策を模索することになったのです。

 

理想の手帳を追い求めて

私が手帳に求める要件は、

  • 職場で堂々と閲覧できること

  • 見た目がごちゃごちゃしないこと

  • 仕事とプライベートを同じ比重で扱えること

  • 運用が簡単なこと

の4点です。

まず、紙の手帳をやめてデジタルへ移行しました。紙でこれらを満たす運用方法を思いつかなかったからです。次に、仕事とプライベートで表示情報を絞れるタスク管理アプリを探しました。しかしなんと、これが見つかりません。探せばあるのかもしれませんが、人気のタスク管理アプリの中にこの機能を備えたものはありませんでした。

 

無いなら仕方ないということで自作しました

これらの問題を解決したのがDreamscopeのモード切り替え機能です。ビジネス、プライベート、あるいはその両方の表示情報をクリックひとつで簡単に切り替えることができます。機能自体はシンプルですが、その効果は絶大です。
Dreamscopeでは、各アイデンティティごとにビジネス・プライベートの設定(紐付け)を行います。例えばアイデンティティが妻なら「プライベート」、現場監督なら「ビジネス」といった具合です。一般的にアイデンティティの数は限られているので、設定はすぐに終わるはずです。
その後は、仮にモード切り替えで「ビジネス」を選択すると、ビジネスに紐付けられたアイデンティティとその配下のゴール、フォルダ、タスクのみが表示されるようになります。
単純ながらこの機能はかなり便利なので、私と同じような悩みをお持ちの方にはぜひ使ってみてほしいです。

モード設定方法

ビジネスモード:ビジネス関連の情報のみが表示される

プライベートモード:プライベート関連の情報のみが表示される