そのタスク、本当に必要ですか?ゴールビューがもたらす一段上の視点

はじめに

世の中にタスク管理アプリ、サービスはごまんとありますが、ゴールビュー(未来年表を作成するためのビュー)があるのはDreamscopeだけかもしれません。
そこで本題に入る前に、Dreamscopeのビューについて少しご紹介したいと思います。

 

ゴールビューとタスクビュー

Dreamscopeには大きく2つのビューが用意されています。
「ゴールビュー」と「タスクビュー」です。

「ゴールビュー」は未来年表(アイデンティティ毎に年表形式でゴールを整理した表)を作成するためのビューです。ゴールだけでなく、アイデンティティや価値観など、ゴール設計に関連する要素の編集は全てこのビューから行います。

「タスクビュー」は、その名の通り、タスクを編集する時に使います。タスクの設計、スケジューリング、タグ付け、予定の確認、完了チェックなど、タスクに関することはすべてタスクビューから行います。

本稿では説明は割愛しますが、参考までにゴールビュー、タスクビューの例を4つほど掲載します。

Photo: Auroraborealis by Moyan Brenn
ゴールビュー例1:タイムライン

ゴールビュー例2:未来年表

タスクビュー例1:タスクリスト

タスクビュー例2:カレンダー


ゴールビューが果たす意味

話を戻します。
他のタスク管理ツールにない「ゴールビュー」ですが、なぜDreamscopeがこのビューを実装したのかというと、一言でいえば「逆算思考に基づいたタスク管理を行うため」です。逆算思考とは、いつどんな状態になっていたいか、ゴールと期日を定め、それを実現するためのステップを逆算して洗い出し、実行する、という考え方です。トップアスリートや各方面における成功者もまた、そのほとんどが逆算思考に則って成果を上げています。「開発者のことば」でも少し触れましたが、人生を飛躍させるにはこの思考法は絶対的に重要です。

この逆算思考を日常生活に落とし込むにはタスクビューだけでは不十分です。なぜなら、タスクビューは「複雑かつ大量のタスクをいかに効率的に処理するか」という問題を解決するためのビューだからです。これは多くのタスク管理アプリ、サービスの目的でもあり、確かに非常に重要なことです。しかし、これだけで本当に十分でしょうか?どんな人でも多かれ少なかれ、過去からの習慣でなんとなくこなしている作業、というのがあると思います。ここでふと立ち止まって考えてみてほしいのです。「この作業をやる意味は本当にあるのか?」と。

 

そのタスク、本当に必要ですか?

例えば、最近特に増えてきていると思いますが、社内での昇進のために特定の資格取得が必須になっている企業も多いと思います。そんな中、「今年は○○資格、来年は△△資格を取得しよう。そのために一日○時間勉強しよう。」といった具合に、資格取得のための計画を立てて実行している人がいたとします。資格の難易度が上がれば上がる程、資格取得のために割く勉強時間も増えていき、当然プライベートの時間は大きく削られることでしょう。

さて、資格取得は本当に必要なのでしょうか?資格取得は昇進のためです。では昇進は何のためでしょうか?会社のビジョンに心から共感し、今より責任ある立場でより社会貢献度の大きな仕事をするため、というのであれば昇進のための資格取得は非常に意味を持ちます。しかし、世の中そんな人ばかりではありません。昇進して少しでも給料を上げて生活を楽にしたい、いい年していつまでも平社員では社内での肩身が狭くなる、実はそんな理由の人も多いのではないでしょうか。もしそうだとしたら、「資格を取得するためにはどうすべきか?」を考える前に「何のために今の会社で仕事をしているのか?」というところまで立ち戻るべきです。そしてその結果、本当にやりたいことが今の会社ではできないことがわかれば、転職や独立を考えるべきです。結局、資格取得は不要ということになります。

 

ゴールビューがもたらす一段上の視点

このように一段高いゴールまで立ち戻って考えると、今のタスクをやる意味はなく、実は他にもっと重要なタスクがあったことに気づかされることが往々にしてあります。この気付きを与え、あなたの理想とする状態(ゴール、夢)を実現するために最適なタスクを出すための道しるべがゴールビューなのです。別の言い方をすれば、タスクビューだけでは、HOW(タスクのこなし方、捌き方)には答えられても、WHY(なぜそのタスクをこなす必要があるのか?目的)には答えられません。このWHYに答えるためのビューがゴールビューになります。

ちなみに、現状が非常にカオスになっていて、「とりあえず長期的なゴールの話は置いといて、まずは目の前の大量のタスクを効率的にこなしたい」という目的で、Dreamscopeを使いたい方もいらっしゃるでしょう。その場合は、ゴールビューの利用を必要最小限にとどめ、タスクビューをメインに使うことになりますが、こういった使い方(ゴールビューの機能をほとんど使わない場合)であってもDreamscopeを使う価値は十分にあると自負しています。
タスクビューで用意した機能についても、このブログの中でおいおい紹介していきたいと思いますので楽しみにしていてください。