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「夢を書き出せば、夢がかなう」は本当か?

成功本、自己啓発本と言われる本には必ずといっていいほど「夢を書き出せば、夢がかなう」と書いてあります。これは本当でしょうか?やや挑戦的なテーマですが、今日はこの点について考えてみたいと思います。

さて、8月といえば旅行シーズンですよね。中には旅の準備に明け暮れている方もいらっしゃるのではないでしょうか。ご多分に漏れず、私もそのひとりです。行き先も日程も二転三転したせいで、出発が来週に迫っているというのに未だに準備でバタバタしています。ちなみに行き先は北海道に決まりました。花咲く富良野でのサイクリング、リスが遊びにくるテラスでの朝食、羅臼でのホエールウォッチング、知床の夜空に広がる満点の星空・・・、旅程を組むだけで心がはずみます。旅の手配というのは、時間配分や同行者の趣味嗜好など、微妙な調整を必要とするので大変ではありますが、やっぱり楽しいものです。

余談ですが、今回の旅行はレンタカーを使わずにツインクルバスというJRのバスを使い倒すことにしています。1日たった2,000円程度で主要な観光スポットは一通り周れるので大変オススメです。

 

旅の目的地に着けるのはなぜか?

そろそろ本題ですが、人生はしばしば旅にたとえられ、人生における夢やゴールは旅でいえば目的地にあたります。ここで、あなたの過去の旅の記憶を思い出してほしいのですが、あなたが旅の目的地に無事たどり着けたのはなぜでしょうか?それは言うまでもなく準備が十分にできていたからでしょう。もう少し具体的に言うと

  1. 目的地に着くまでに必要なタスクが洗い出されていた
  2. 洗い出したタスクを確実に実行できた

からです。
ではあなたがこの2つを確実にやれたのはなぜでしょうか?それはあなたが目的地について十分な情報を持っていたからです。

まず1については、目的地が具体的にイメージできていればいるほどそこにたどり着くために必要な準備の精度は上がります。冒頭の私の北海道旅行の例でいえば、目的地が「北海道」というレベルでは、「夏だけど涼しそうだから長袖は必要かな」くらいは想像できても、空港を決めることはできません。目的地が「道東」となれば空港もだいぶ絞れて帯広空港、釧路空港、中標津空港あたりがターゲットになります。更に具体化されて「釧路湿原」となれば釧路空港が最有力となり、レンタカーをどこで借りればよいか、宿をどこにするか等具体的に決めていくことができます。

次に2についてですが、そもそも旅の準備には結構な手間がかかります。飛行機やバス、タクシーといった交通手段の手配、衣類、食料等必要な荷物の用意、不足があれば買い足さなければなりません。お金もかかります。平日は仕事に追われて時間もありません。そんな中でも準備を完遂するためには「目的地に行きたい!」というモチベーションを保てるかどうかが非常に重要になってきます。そして、このモチベーションは目的地に対する具体的なイメージが源泉となります。例えば、北海道旅行に行こうと言われて北海道の全体地図を見せられても「ふーん」という感じですが、この記事の最初にあげたような写真を見せられたら俄然「行きたい!」と思えるのではないでしょうか(もちろんそのイメージが自分の興味とあっていることが前提ですが)。この「行きたい!」が準備のモチベーションとなって普段なら面倒と思えるタスクも楽しくこなせるわけです。

つまり、あなたが旅の目的地にたどり着くことができた理由は、元をたどれば「行きたい!」と思えるレベルまで具体化された目的地のイメージに帰着するのです。

 

「夢を書き出せば、夢がかなう」は本当か?

人生における夢についても全く同じことがいえると思います。
夢をかなえられるのは、自分でコントロールできる範囲でいえば

  1. 夢をかなえるために必要なタスクが洗い出されている(=タスク設計の精度が高い)
  2. 洗い出したタスクを確実に実行できる(=タスク実行率が高い)

からですが、この2つが実行できるのは結局のところ夢、ゴールに対する具体的なイメージがあるからです。自分が夢をかなえたときに見る光景、その光景を見たときにわき起こるみずみずしい感情までをも具体的なイメージとして描くことで、あなたの脳は自動的に夢をかなえるために必要な情報を集め始め、精度の高いタスク設計ができるようになります。そして、ちょうど楽しみにしている旅行計画を立てるのと同じように、他の人から見たら「よくあんな大変なことを続けられるなー」と思えるようなことであってもその手間さえも楽しめるような高いモチベーションを持って臨むことができるようになるのです。

また、夢をかなえるためには自分自身の努力だけではどうにもならず、まわりの人を巻き込まねばならない局面も出てきます。そんなとき他人を動かせるかどうかは、夢をかなえたときの世界をどれだけ周囲に伝え、共感を得られるかで決まると私は思います。そのためにもあなたの中で、嬉しいとか、楽しいとか、ドキドキワクワクするといった感情が湧くレベルまで目的地に関するイメージを具体化できている必要があるのです。

「夢を書き出せば、夢がかなう」というのはこういったことも全てひっくるめて端的に表した表現だと思います。つまり、より正確に言うならば「心の底から「かなえたい!」と思えるレベルまで具体的なイメージとして夢を描き出せば、夢がかなう」が正しいと、私は思います。


Dreamscopeのゴールビューで夢を膨らませよう

Dreamscopeはまさにこういった設計思想に基づいて作られています。Dreamscopeにはゴールビューとタスクビューという2つのビューがありますが、北海道旅行の例でいうならばゴールビューで北海道とはどんなところなのかを行ったときの感情が喚起されるレベルまで具体的なイメージとして描き、タスクビューで旅行計画を立てる、という関係になります。

多くのタスク管理アプリではタスクを整理する箱としてゴールやフォルダ、ワークスペースなんかを用意していますが、これでは本当の意味で夢を描いたことにはなりません。単に「北海道」と書くのと同じレベルです。

それに対してDreamscopeではゴール設計専用のビューとしてゴールビューを用意し、その中でゴールの詳細な説明、達成日、そのゴールの背景となる価値観、写真、音楽、動画といったメディア情報を付加することができるようになっています。ゴールイメージを具体化する上で特にオススメなのはメディア情報ですが、Dreamscopeではこのメディア情報を使って年表形式のタイムラインでゴールを視覚的に整理できる機能も用意しています。

これらの機能をフル活用すれば、きっと心の底から「達成したい」と思えるレベルまで夢のイメージを具体化できると思います。そうすればあなたは夢の実現に向けて大きく前進するでしょう。

ゴール詳細設定

Photo: DSC_8199 by Anne Peng
ゴールのタイムライン